“行き当たりばったり”の時間をつくる
普段とは違う景色を見て感動する。楽しかったことを誰かに伝えたくなる。
この「伝えたい」という気持ちこそ前頭葉の働きです。想定外の刺激が心を動かし、言葉を引き出したのでしょう。旅行は、行動する、話す、想定外の事態に出会うという要素が含まれた「最高のアウトプット健康法」なのです。
私は講演会で地方へ行くことが多いのですが、その際、できるだけ“行き当たりばったり”の時間をつくるようにしています。
主催者との会食をやんわりお断りし、地元で評判の寿司屋を自分で探す。昼も用意されたお弁当ではなく、ご当地ラーメンを食べに行く。帰りの日、ギリギリの時間に、通りを1本入ったところで隠れた名店を発見することもあります。
「こんなところに、こんないい店があったのか」という思いがけない感動は、記憶にしっかりと刻み込まれるでしょう。
歳を重ねると、何かと安全策をとりがちです。しかし、旅行くらいは少々無計画でいい。むしろそのほうが、記憶に残る体験になるはずです。
電車で1時間の温泉地でも、隣県の城下町でもいい。あえてネットなどで情報を調べず、ぶらりと向かってみる。そうして日常からほんの少し離れるだけで、生きている世界がグッと広がります。
見たことのない風景に感動し、自然に癒やされ、その土地の味に舌鼓を打つ。そうした体験が、あなたの心を揺さぶり、若さをよみがえらせてくれます。
次の休日は、ぜひ小さな旅に出かけてみてください。
想定外の体験が、あなたを待っているはずです。


