オルカン一本が危ないと言われる理由

はじめから資産分散ができている商品もあります。一般にバランス型投資信託と呼ばれる種類です。日本株式、外国株式、日本債券、外国債券、新興国株式や債券、不動産など、色々な資産に初めから分散されている商品です。

巷で「オルカン一本は危険! S&P500だけでいいの?」といったネガティブキャンペーンのような記事やSNSでの投稿を目にすることもあるでしょう。

その理由は前述した資産分散ができていないからに他なりません。積立投資で時間分散と銘柄分散はできても、肝心の資産分散ができていなければ、株式という価格変動リスクの大きな金融商品に資金を投じていては、本当の意味でのリスクを下げたことにはならないのです。

資産分散って難しそうだと感じた人もいるでしょう。でも安心してください。資産の分類はそれほど多くありません。大きくは「株式、債券、その他(オルタナティブ)」の3つ。オルタナティブには、金(ゴールド)、銀、プラチナなどの希少金属。原油や穀物などの商品(コモディティ)、不動産などがあります。

金、REITで「次の金融危機」に備える

このうち、有事に強い金(ゴールド)、家賃収入を狙った不動産(REIT)が伝統的なオルタナティブ資産です。金(ゴールド)は株式などから資金が逃避した場合の避難先です。不動産は価格上昇を期待するのではなく、家賃収入を安定的に得ることができます。

金塊とREIT
左)写真=iStock.com/kuppa_rock、右)写真=iStock.com/Andrzej Rostek
※写真はイメージです

新NISAではこれらを組み込むだけで、2025年のトランプショックや今回のイランショックのような、株式市場の下落から保有資産価格の下落を防いでくれるでしょう。その代わり、値上がりの可能性を株式投資信託に集中する場合と比べて、一部諦める必要があります。

資産分散にはなりませんが、経済安全保障や日本国としての重点投資分野は今後の成長期待が大きいため、個別株式や日本の代表的な株式指数である、日経平均株価やTOPIXなどに連動する株式投資信託に投資するのもいいでしょう。

既にある程度まとまった資金を有している人は、資産分散の考え方を取り入れてみてください。

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