筋力の衰えを補う筋トレ後に控えるべき行為

筋肉というものは、筋トレなどで筋肉を使って傷つけると、それを修復することで、元の筋肉より少し大きくなる、という性質を持っています。そして、筋肉を修復して大きくするときには、たんぱく質が必要になります。

このときアルコールを大量に摂取してしまうと、肝臓がアルコールの分解・代謝のためにはたらき続けなくてはならなくなり、肝臓で代謝されるはずだった食事からの糖質やたんぱく質の代謝が遅れてしまいます。その結果、たんぱく質が得られにくくなり、筋肉合成よりも体脂肪合成が進みやすくなります。

また、筋トレ後の飲酒は、コルチゾール(副腎皮質から分泌されるホルモン)の分泌を増やしますが、このホルモンには、筋肉を分解する作用もあるのです。

つまり、せっかく筋トレをしても、飲酒によってコルチゾールが分泌されてしまっては、その効果ががくっと落ちてしまうわけです。

しかも、アルコールをとると、筋肉を増やすために必要なホルモンであるテストステロンの分泌量が低下してしまうともいわれています。テストステロンは男性ホルモンとして有名で、男性のほうが多いですが、女性の体内にもあるホルモンです。

どうか皆さん、筋力の衰えを補うために筋トレをするのであれば、そのあとの飲酒はくれぐれも控え、せっかくトレーニングした効果を、しっかりと自分のものにしてください。

食が細い人のたんぱく質不足にお勧めの食材

若さと健康を保つためにはたんぱく質を積極的にとるべきだという事実は、ここ数年で少しずつ広まってきた印象があります。

しかし問題は、どうやってたんぱく質をとるか。特に60歳くらいになってくると、女性を中心に食が細くなり、歯が悪い人も増えてきて、噛みごたえのある肉や、骨などがわずらわしい魚などはどうしても敬遠しがちという人が増えます。

そんな皆さんのために、ちょっとした工夫でできるたんぱく質摂取のコツをご紹介しましょう。

チョコレートスプレッド、ピーナッツバター、ジャムのトースト
写真=iStock.com/choness
※写真はイメージです

私の一番のおすすめは、ピーナッツバターの活用です。

ピーナッツの主な成分は約50%の脂質と約20%のたんぱく質。ですからピーナッツバターは、たんぱく質の重要な補給源として、長年、本場アメリカをはじめ、世界中で親しまれてきました。

また、食物繊維をはじめ、からだのエネルギーを作り出すビタミンB1や、血液の循環をよくするビタミンEなども多く含んでいます。

若干脂質が多いのでとり過ぎは禁物ですが、コレステロールがなく消化が良い栄養豊かな優良食品なので、たんぱく質のチョイ足しにおすすめです。