戦火は基地の外、民間人にも及ぶ
第1列島線の内側に米軍が入るのを阻止する(接近阻止)、第2列島線の内側では自由に動き回らせない(領域拒否)。これを可能にするよう軍事力を強化しているのです。そのためには、在日米軍基地を攻撃して米軍の出撃を阻止する必要があります。
中国は日本全域を射程に収める中距離弾道ミサイル「東風(DF)シリーズ」を大量に保有しています。「空母キラー」「グアムキラー」の異名を持つDF-21DやDF-26といったミサイルは精密誘導が可能で、嘉手納基地や横須賀基地を狙うことができます。
つまり、日本が直接戦争に参加するつもりがなくても、日本国内の米軍基地が攻撃される可能性が高いのです。そして、米軍基地の周辺には多くの日本国民が住んでいます。基地への攻撃は、必然的に日本の民間人にも被害を及ぼすことになります。
スーパーの棚から食品が消える
エネルギー危機
日本は資源に乏しい島国で、石油、天然ガス、食料の多くを輸入に頼っています。これらの物資は海上輸送路(シーレーン)を通って日本に届きます。もっとも重要なシーレーンは、中東から石油を運ぶルートです。このルートは台湾海峡の東側を通ります。
もし台湾周辺で戦争が起きれば、このシーレーンは使えなくなります。タンカーを保有する船会社は戦闘地域の通過を拒否するでしょう。保険会社も戦争地域を航行する船の保険は引き受けませんし、可能な場合でも保険料は跳ね上がって採算がとれなくなります。迂回ルートを使えば、輸送日数が増え、コストも上がります。
食糧危機
エネルギーだけではありません。日本の食料自給率はカロリーベースで約38%しかありません。小麦、大豆、トウモロコシなど、主要な食料を輸入に頼っています。
シーレーンが遮断されれば、スーパーの棚から食品が消えることだって考えられるのです。


