湾岸地域の石油輸出は、もともと約80%がアジア向けだ。調達先を一度に失った輸入国が残る産油国に殺到し、原油価格は世界中で急騰している。
これほどの供給減を、迂回路で補えるのか。アルジャジーラは、「ルート変更も多角化も助けにならない(Rerouting and diversification cannot help)」と報じている。ホルムズ海峡を迂回するサウジアラビアとイラクの代替パイプラインには日量350万〜550万バレルの余力しかなく、喪失量には遠く及ばない。
天然ガスとなれば、なおさらだ。同海峡を通過するLNG(液化天然ガス)は年間1120億立方メートル、世界のLNG貿易量の20%にあたる。それが丸ごと止まった。ほかの供給国もすでにフル稼働に近く、増産で穴を埋める余地はほとんどない。
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