東芝を救ったゴールドマンの圧倒的な資金力
実際、東芝の経営危機に際しても、三井住友銀行とみずほ銀行が融資で支え、SMBC日興証券やみずほ証券が資本増強の提案を行い、さらに野村證券も東芝の財務アドバイザーに就いていたにもかかわらず、6000億円の第三者割当増資を行う際の単独主幹事という座を射止めたのは、ゴールドマン・サックスでした。
なぜ国内金融機関ではなく、ゴールドマン・サックスだったのかというと、決め手はグローバル・ネットワークだったようです。ロイターによると、この増資では、総勢30社、合計60ファンドを引受先としており、そこには日本の証券会社では会うことさえできないメンバーが顔を揃えていたということです。
唯一、日本の金融機関でゴールドマン・サックスに近いグローバル・ネットワークを持っているのは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券くらいでしょう。三菱UFJフィナンシャル・グループは、米国の投資銀行であるモルガン・スタンレーに出資している関係があり、グローバルなディールに強みを発揮しているからです。
外資系金融機関では、このような巨額ディールで得られた莫大な利益が、従業員の年収に反映されている――何とも羨ましい世界ではあります。


