ひと手間が合否を分ける

職務経歴書の作成の際に、一点気を付けるべきことがあります。それは、「企業ごとに書類の内容を微調整すること」です。

つまり、エージェントに登録する前に作っておく書類はあくまでベースとなるもので、実際に応募企業へのエントリー手続きに入るときには、企業ごとの「求める人材」や「応募条件」に合わせて最終調整をするということです。

ほとんどの人は一度応募書類を作ったら、それをそのまま、すべての会社で使いまわしてエントリーしてしまいます。

そのやり方でも書類選考を通過できるくらいマッチングばっちりの求人ならいいのですが、たいていの場合、自分の経歴と求人票の条件との間には微妙なズレが生じています。すでに述べた通り、A社で求められる人材と、B社で求められる人材は別物だからです。

提出前に、このズレを埋めるために「ひと手間」加えておいた方が書類選考の通過率は上がります。

転職エージェントの担当者によっては、

「同じ書類を使いまわして構いませんよ」
「そんなことしたって意味ないですよ」

と冷たく言う人もいるでしょうが、そういうエージェントとは付き合わなくていいです。

書類を書くスーツ姿のビジネスマンの手
写真=iStock.com/koumaru
※写真はイメージです

社内用語や専門用語はノイズ

企業の募集条件や、求める人材像に応じて、自分の自己PR内容をそこに寄せて書き直したり、言い換えたりする努力は、確実に効果があります。

それをやらなくても選考通過する可能性はもちろんありますし、それをやったからといって確実に通過するわけではないものの、現実的にできる努力はすべてやっておいた方がいいです。

ほとんどの人がやらないことだからこそ、その努力の有無によって結果が変わる可能性があるのです。転職を成功させたいのなら、こういったテクニックは身に付けるべきです。

もう1つ、重要なポイントとして、社内用語や専門用語をできる限り使わず、誰が見てもわかりやすい表現で書くことが挙げられます。

ちょっと例を挙げてみましょう。

〈例1〉
D社の海外営業統括部DML事業部では、SCM統括部と連携した月次PSIの管理を担当し、海外工場生産管理システム運用により500SKU以上のPSIマネジメントプランを策定した。

〈例2〉
D社の海外営業統括部DML事業部(半導体製造・販売部門)では、市場データを基にした需要予測と生産計画・在庫計画を月次で管理し、海外工場との連携により全体最適化を図った。

さて、どちらがわかりやすく、内容が頭に入ってきやすかったでしょうか?