余命を少しでも長くして活動時間を確保
たとえば血糖値が高く、糖尿病予備軍の人であれば、食習慣を中心に生活全般を改善していかなければなりません。主治医としっかり話をして、今の状況と今後の状態の予測を確認する。
それをふまえて、自分があと15年元気で生きていくとしたら、どのようなことに注意しなければならないのかを明確にしておきましょう。
健康については、データに基づいたさまざまなエビデンスが蓄積されているので、食生活をはじめとした日常生活の何を、どのように改善すればいいか、やるべきことは自ずと導かれてくるはずです。
私の場合、腎臓の数値がかなり悪化していることはすでにお話ししました。人工透析は時間の問題ですが、少しでも透析を先延ばしにして、自由に動ける人生の残り時間を増やしたい。
そこで医師とじっくりと話をして出た結論が、体重を落とすということ。余命を伸ばすなら、まず体重をまっさきに落とさなければならない。私の場合は特に悠長にやっている時間がないということで、カロリーをかなり制限しています。
どこかで透析を受けなければならないことはたしかですが、それを少しでも先に延ばし、余命を少しでも長くして、活動できる時間をもう少し確保したいというのが今の私の率直な気持ちであり、目標なのです。
落ち込んだり悲観したりして、感情的に反応してもいいことはひとつもありません。現実と向き合って、やるべきことを淡々とやる。健康管理に関しては、主治医と二人三脚で目標に向かってできる限り科学的、合理的に行うだけです。
健康と介護にどれだけお金をかけられるか
平均余命と同じくらい重要なのが健康寿命です。健康寿命とは介護や支援などを必要とせず健康で自立した生活を送れる期間のこと。自分の健康寿命と平均余命を設定すると、老後生活におけるさまざまな方針が定まってきます。
厚生労働省が発表している健康寿命は、女性が74.79歳、男性が72.14歳(いずれも2016年)です。これを平均寿命と比較すると、女性はその差が12.35年、男性は8.84年もあるので、健康寿命をすぎてからのほぼ10年間、何かしらの支援や介護が必要になるということになります。
自分の健康状態を勘案して、自分がいつまで働けるか、いつくらいから介護が必要になり、どんなサービスを受けることになりそうかを自分なりに想定しておくべきでしょう。
それに合わせて、まずしっかり考えなければならないのがお金の使い方、割り振り方です。
自分の死から逆算して、お金をどうやりくりするかを考えることが重要です。終活を見すえたマネープランを立てる。健康の問題と同じく、お金の問題でも余計な感情を挟まず、淡々とやるだけです。
まずはあなたの持っている資産がどこにどれだけあるのか? 預貯金や株式、投資信託、金などの金融資産と、不動産などを含めた総資産のリストをつくりましょう。
同時にどのような保険に入っているか、生命保険、火災保険など保険の種別、保険金の額などがわかるようにリスト化しておきます。こうして資産の棚卸し、見える化をしておくと、自分の資産状況について意外に把握できていなかったと気づくことがあります。
資産をリスト化すると同時に、仕事や年金による収入の額をしっかり把握しておきましょう。自分の資産、お金がどれくらいあって、どれくらい使えるのかは、1年に1回確認するくらいで十分です。毎年の確定申告の際にするのが一番いいと思います。
エクセルが使えるなら、項目を書き出して毎年の数字を書き込んでいく。一度つくれば、あとは毎年入れていくだけで立派な資産表になります。

