貯蓄が続かない人には「縛り」が必要

私たちは日々「今」を楽しみたい気持ちと「未来」のために節約したい気持ちの間で揺れ動いています。特に貯蓄は、必要だとわかっていても、誘惑に負けてしまいやすいもの。疲れている日ほど「今日くらいいいか」と自分に甘えて、後から自己嫌悪になることもあるでしょう。

そんななか、フィリピンを対象としたハーバード大学のアシュラフらの実証研究が示す「コミットメント貯蓄」は、自分の意志の弱さを逆手に取り、自らに「縛り」をかけることで貯蓄を実現する有効な方法として注目されています。

この研究では、フィリピンの地方銀行の顧客を対象に、自由に引き出せない貯蓄口座(SEED口座)を提供しました。利用者は「いつまで引き出さない」「いくら貯まるまで引き出さない」といった制限を自分で選び、あえて〝使えない状態〟をつくります。