結果はネトフリの完全勝利
3月25日、満を持してNetflix社から数字が広報された。3月5~17日と話題が途切れなかったWBCが一体どんな数字を出したのか。多くの期待とプレッシャーが同社に集まる中でようやく捻出された数字は、満額回答ともいえる「日本のNetflixで過去最大の視聴を記録!」と「世界での野球配信としても、過去最大」だった。日本でも世界でも記録的だった、ということになる。
「2026 ワールドベースボールクラシック™ 日本のNetflixで、過去最大の視聴を記録!また、世界での野球の配信としても、過去最大」
さあ、ここからは分析屋の出番である。日本と世界で一体どの数字がNo.1なのか。果たしてそれは過去の類似の世界的イベントと比べてどれほど記録的なのか。
まず3月19日時点で「米国市場」において100億円弱でこのイベント放映権を買いとった無料地上波放送のFOXが「記録的な成功」と発表している。ベネズエラVS米国の決勝戦の視聴者数は1078万人(ピーク時は1214万人)、前大会(2023年)の日本VS米国の決勝戦の448万人を2.4倍も上回る数字であった。
米国ではMLBワールドシリーズやNBAファイナルなども1000~1500万人視聴規模なので、WBCという国際野球試合がスポーツのトップブランドを確立したと言えよう(当然ながら次回2029年大会は100億円以上の金額で取引されることだろう)。
「地面師たち」を抜いて過去最大の視聴に
難しいのは日本での数字だ。
「日本のNetflixで過去最大の視聴を記録!」は、オーストラリア戦の1790万人視聴がピーク(※)だった。それ以前にトップだったのは、2024年7月『地面師たち』(初動1カ月で590万人が3600万時間視聴)だった。
※(ビデオリサーチ社の結果:1人が1つ以上のデバイスで視聴した場合も含め延べ接触)
1人2画面のダブルカウントでも850~1790万人が同時視聴していたことになる。だがそれはあくまで2015年から日本展開してきたNetflix史上のなかでのNo.1に過ぎない。2023年のWBC決勝戦の世帯視聴率は42.4%、無料で5000万人近く観ていたという数字と拮抗させるのは難しい。
少なくとも2024年末に1000万契約に到達したNetflixが、2026年頭の段階で2000万近い契約数に達していた可能性が想像される。最終的なNetflixの成功/失敗は2026年夏ごろにどのくらい有料契約が残るか次第、ということでまだジャッジは保留すべきだろう。

