日本の動画配信市場の未来

ではもしNetflixのMAUが1000万から2000万に増え、その3割でも定着した場合、日本の動画配信市場はどうなるか。

2023→25年の成長率をそのまま他サイトには適用しつつ、Netflixが1.3倍になった2026年はこのグラフのようになる(これでも保守的な読みなのでNetflixの売上増はこれ以上になる可能性が十分にある)。

【図表】日本の定額制動画配信の市場シェア
筆者作成

あくまで予測数字だが、2021~24年にU-NEXTが攻勢をかけてきたものの、Netflixは、2025~26年で再躍進して日本市場の3割シェアになるとみられる。もはや日本の動画配信市場はNetflixとU-NEXTの2社だけで過半を握る結果になる。

それ以外の動画配信はより縮小が加速する、というシナリオになっていくだろう。サブスク以外でマネタイズするAbemaなどは違う形で繁栄しつづけるOTTになるだろう。

データでわかるWBCのリアルな視聴

今回はNetflix社のCDN(コンテンツデリバリネットワーク)としてデータ量を計測し、Netflix社と直接接続をしているコミュニティネットワークセンター(CNCI)社の協力のもと、「WBC期間中に日本中でどのくらいインターネットトラフィックが集中していたか」の計測も行った。

同社のサービスは、CNCIグループ全体で約75万世帯にインターネット接続サービスを提供している。これは日本全体の1.3%となる。

データ量は公開できないが、「インターネットトラフィックの4分の1はNetflix社に集中し、国内の他ISP(インターネットサービスプロバイダ)も同様の状態であっただろう」という結果だった。

図表4のようにNetflix社から配信される総データ量は、台湾戦(3/6)、韓国戦(3/7)、オーストラリア戦(3/8)、チェコ戦(3/10)と通常時の数十倍のトラフィックのままにどんどん階段をあげていっており、「1つのCDNから配信されたトラフィック量としては過去最大であった」、という結果だ。

【図表】2026年のWBC期間中Netflix社から配信された総データ量の変化