「自分の強み」にこだわり人一倍努力

僕がプロ野球の世界で成功できたのは、
『自分が得意なことは何か』
『自分が他の人より優れているところは何か』
を考えに考えて、そこに集中して、
人一倍の努力を続けたから

「わいたこら。」

「何事かをなしとげるのは強みによってである」は経営学者のピーター・ドラッカーの有名な言葉です。人は誰しも弱みもあれば強みもあるわけですが、何かを成し遂げることができるのは「弱み」ではなく、「強み」というのは理解できたとしても、なぜか多くの人は自分に関しても、他人に関しても、とかく強みではなく弱みを見る傾向があります。

他人の弱みを見て批判し、自分の弱みばかりに目を向けて、「自分はなんて駄目なんだ」と落ち込んでしまう。こんなことを繰り返していては結局は何もできないままに終わってしまうのです。

こんな生き方の真逆を行ったのが新庄剛志です。

新庄は日本のプロ野球ではスター選手であり、MLBでも四番を打つなど十分な活躍をしています。そして今は北海道日本ハムファイターズの監督として実績をあげつつあります。

とはいえ、日本で名球会に入るほどの成績は残していませんし、イチローのように米野球殿堂入りを果たしたわけでもありません。にもかかわらず、「新庄剛志というプロ野球選手」はあまりに強烈な印象を残しています。

できることをどんどん伸ばす

なぜそんなことができたのでしょうか。

新庄は言います。

「僕がプロ野球の世界で成功できたのは、『自分が得意なことは何か』『自分が他の人より優れているところは何か』を考えに考えて、そこに集中して、人一倍の努力を続けたから」

新庄はバッターとしては打率2割5分前後の選手でしたが、驚異的な肩と足を生かした外野守備は日本でも、MLBでもトップレベルにいました。これほどの守備力があったからこそ新庄はプロ野球選手として成功することができたのです。

桑原晃弥『常識を超えて結果をだす 新庄剛志の名言』(ぱる出版)
桑原晃弥『常識を超えて結果をだす 新庄剛志の名言』(ぱる出版)

新庄によると、苦手なことを克服する努力は必要なものの、できないことばかりに気を取られると、良いところまで悪くなってしまうといいます。反対に得意なことをもっともっと伸ばそうと頑張ると、自分に自信が持てるようになり、苦手なことも少しずつ向上するのです。

打率はそれほど高くなくとも、新庄はチャンスに強いバッターでした。それを可能にしたのは「僕は世界一の外野手」という自信の裏付けがあったからなのです。

できないことをくよくよ悩むより、できることをどんどん伸ばす。それが新庄の考え方であり、監督としても心がけていることなのです。

●ワンポイント
自分の弱みを気にしすぎない。成果をあげるのは強みと知り、強みを伸ばす

参考文献
「THE PAGE」2021.11.4(LINEヤフー)
わいたこら。 人生を超ポジティブに生きる僕の方法』新庄剛志著、学研プラス

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