3人の子持ちで3000万円の借金
高市にとって山本は、政治家としての顔しか知らなかった。
そのため、生活のパートナーとして性格は合うのかどうか、プライベートがどういう人物なのか、そういう不安はあった。
高市は、山本からの電話の内容を両親に伝えて、相談した。
母親の和子は賛成した。
「年齢を考えると、最後のチャンスなんじゃないかしら。それに、調理師免許を持っておられるなら、料理が苦手な早苗の栄養バランスも良くなるしね」
一方、父親の大休は、猛反対した。
「学齢期の3人の子持ちだなんて、苦労するぞ。山本拓の国会議員資産報告も見たが、預金ゼロで借金が3000万円もある奴じゃないか。絶対にダメだ」
高市は「その話に乗ります」と決断
だが、高市は決断した。
(前向きに結婚を望んでいるタイミングでこんな話をいただいたのも、貴重なご縁かな……)
そう思い、山本の申し出を受けることにした。
山本の電話から1週間後、高市は結婚を承諾することにした。
高市は山本に言った。
「この前おっしゃっていた話、本気で言っておられますか?」
山本は言った。
「政治家ですから、嘘はつかないよ」
「じゃあ、わたし、その話に乗ります」
こうして2人の結婚が決まった。
その後、高市は、当時授業を持っていた近畿大学の前期試験への対応や、この年の夏におこなわれた参院選の応援活動で忙しくなってしまった。
現職の国会議員である山本も、福井県で発生した水害の甚大な被害への対策に追われ、話はそのままになっていた。
だが、9月になって、電話とメールのやりとりで入籍に向けた段取りを進めて、9月22日におこなわれた清和政策研究会の昼食会で、発表してもらった。
会長の森喜朗元総理が仲間たちに報告をしてくれて、元同僚議員たちが、驚きながらも温かく、山本と高市を祝福してくれた。
山本はのちに高市との結婚について、次のように語っている。
「バツイチで3人の子持ちである自分のことを選んでくれたことは、とても嬉しかった」

