父親に溺愛されて育ったが…

父親は出世一筋の人ではなく、接待や残業などもあまりしなかった。

仕事を終えるとすぐ帰宅するタイプで、ほぼ毎日、家で夕食をとっていた。

そして、何でも「まあ、まあ、まあ」とアバウトで、いつもニコニコ、そしていい意味でポヤーッとしている人だったという。

名は体を表わすというが、父親は名前からして「大休」という名前であった。

ナマケモノでないはずがない。その名は、あの一休さんよりも立派になるようにと、寺で付けてもらったという。

だが、父親の場合は「“ひと休み”どころか、“おお休み”を実践しているのでは」と感じられるほどだった。

大下英治『高市早苗 安倍晋三の後継者となった初の女性首相の戦い』(宝島社文庫)
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したがって、高市は、父親には怒られたという記憶もほとんどなく、手を上げられたこともなかった。

とにかく遊んでくれた。羽根つきがヘタで、友達に負けてばかりだった高市に、羽根つきの特訓までしてくれた。バレーボールが流行れば、強烈なサーブを伝授してくれた。

父親は、家族に対して唯一、毅然と言い放ち、行動していたことがある。

「選挙に行くのは、国民の義務だ」

普段、デレデレに甘い父親が、その日だけは「遊園地に行きたい」「一緒に遊びたい」という高市の願いを、ガンとはねつけて、選挙に出かけて行った。

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