正座で「胸骨と骨盤の動き」を掴む

骨盤と胸骨が連動していないと、下のイラストのように、胸骨の矢印は前に向かいがちです。胸を張って姿勢をよくしようとしても、そうなってしまいます。胸骨は前ではなく、「上」に向ける意識を持つことが大切なのです。胸骨の矢印の「角度」を体で覚えていきましょう。

胸骨と骨盤が連動していない正座のイラスト
胸骨と骨盤が連動していない正座のイラスト(出所=『読むと「一瞬」で体が変わるすごい本』)

最後に、胸骨と骨盤の「絶対連動性」を感じてもらいます。胸骨に指を置き、もう片方の手は腸骨に添えてください。その状態で、「胸骨が上を向く(骨盤が前回転する)」のと、「胸骨が下を向く(骨盤が後ろ回転する)」のを、何度も繰り返しましょう。

胸骨と骨盤の連動を感じるための仕上げの動作
胸骨と骨盤の連動を感じるための仕上げの動作(出所=『読むと「一瞬」で体が変わるすごい本』)

骨盤が動いたら胸骨も動く。胸骨が止まれば骨盤も止まる。この両者がつながっていることを感じてください。「胸骨を意識する」ときは、必ず「骨盤の動き」がセットです。両者が分離した胸だけの操作をしてしまうとき、体は一番壊れます。胸は上がっているのに、骨盤が回転していないと、反り腰になって負担がかかってしまうのです。

以上が、「正座」によって胸骨を育てる練習です。重要ポイントは3つ。

・しっかりと猫背になれること
・胸骨の矢印の角度は、前ではなく上のイメージ
・胸骨と骨盤を分離させない

この3つを体に覚えさせれば、より美しい姿勢をつくることができ、腰痛や肩こりを解消することができます。

「ヤンキー座り」が足腰を強くする

次に、ヤンキー座りをしましょう。

ヤンキー座りは、和式トイレで大便をするときの座り方でもあります。ヤンキー座りを練習すると、胸骨と骨盤の連動性のみならず、下半身の粘りと柔軟性と持久力を高められます。下半身に粘りと柔軟性と持久力がないと、胸骨を意識して、美しい骨格をキープしたまま動作するのが難しくなります。

ヤンキー座りのイラスト
ヤンキー座りのイラスト(出所=『読むと「一瞬」で体が変わるすごい本』)

下半身を総合的に強化できるのがヤンキー座りなのです。「こんな座り方、下品だわ」などと思わず、ぜひ1日1回はヤンキー座りをしましょう。

まずは、何も考えず、ヤンキー座りをします。胸はつぶれ、背中は丸まり、骨盤は後ろ回転した、猫背の休憩の姿勢です。まさにウンコをするときのウンコ座りです。この姿勢が、最も腰がリラックスして、排便がしやすくなります。足首の筋肉がかたい方は、はじめはかかとを上げたり、手すりにつかまってもらってもかまいません。

下のイラストのように、何か頑丈な物を支えにしてつかまって、さらに体を後ろに倒してみてください。

ヤンキー座りに慣れない場合は、手すりにつかまりながら座るところから始めてみるとやりやすい
ヤンキー座りに慣れない場合は、手すりにつかまりながら座るところから始めてみるとやりやすい(出所=『読むと「一瞬」で体が変わるすごい本』)

背中が後ろに行き、お尻の位置がさらに下がります。これなら、しゃがむことが苦手な人もやりやすいはずです。猫背にならないようにと、ロックされていた背骨が解放されます。1日数分でいいですから、毎日1回はこの姿勢になるようにしましょう。