「筋肉が柔らかい」と骨格が丈夫になる

「骨格をキープする」と聞くと、「筋肉がかたいほうがキープできるのでは?」と疑問に思う人がいるかもしれません。それは間違いです。筋肉がかたいということは、もともと100の振幅量(収縮の度合い)があるとしたら、かためることに70の振幅量を使ってしまっているようなものです。

そのため動かそうとするときに、30の振幅量しか残っていません。つまり、運動機能の低い「動かない筋肉」になってしまいます。「骨格をキープする」というのは、上半身の筋肉の力でキープすることではなく、「骨同士の引っかかりでキープする」ということなのです。

骨が引っかかるだけでいいので、かたい筋肉は邪魔です。ただし、やわらかい筋肉は、支えになるものがないとつぶれてしまいます。だからこそ、「胸骨」という指針が必要になるのです。胸骨の矢印が、骨盤や背骨をしかるべき位置に引っ張ってくれて「骨の引っかかり」は保たれています。