イラン攻撃の絶妙なタイミング
「エプスタイン文書」の残り300万ページは非公開となっているが、いずれ明るみに出るはずである。そうなれば、さらなるエプスタインとトランプ大統領の関係が明るみに出るかもしれない。トランプ大統領の辞任という事態もあり得るかもしれないのだ。どちらにしても、秋に行われる中間選挙で民主党が勝ち、共和党内からもトランプ大統領批判がさらに噴き出せば、事実上、トランプ政権は終焉を迎えることになる――。
そんな観測がされていた時期に、突如としてイランへの軍事攻撃が行われた。
イスラエルの要請やイランの核開発などを鑑みての行動とされているが、「少女売春」の疑惑隠しのタイミングとしては絶好と言える。
ジャニーズ問題すら風化させる日本メディア
先にも書いたとおり、Netflixなど事件の真相を追ったドキュメンタリーの中で、被害女性たちは実名顔出しで、エプスタインにされた性加害の実態を赤裸々に語っている。
罪を償わずに死んだエプスタインも、それに加担した連中も絶対許さないという気迫が、女性たちからも番組の作り手たちからも伝わってくる。
翻ってこの国はどうか。
多くの少年たちに性加害していたジャニー喜多川が亡くなったのは、くしくもエプスタインと同じ2019年である。
英国のBBCがこの醜悪なスキャンダルを放送したのが2023年春。大きな問題になり、テレビ局とジャニーズ事務所との癒着構造にもメスが入るかに思われた。
だが、事務所は看板を変えただけで存続し、事件はあっという間に風化し、何もなかったかのように旧ジャニーズ事務所のタレントたちがテレビを闊歩している。
この事件の真相を追及するテレビメディアは、BBCとNHKスペシャルを除いては皆無である。
フジテレビを筆頭に、この国のテレビ局の堕落は今に始まったことではないが、情けない。
高市首相は、エプスタイン事件のことをどこまで知っているのだろうか。彼女は売春防止法を改正して「買春」した人間も罰することができるよう検討するように、法務大臣に指示したといった。
トランプ大統領の「少女買春」疑惑が囁かれる中、高市首相が今月訪米した際、トランプ大統領と嬉しそうに握手するのだろうか。

