ケーキを一緒に切ってみる

(3)カレンダーや時計をいつも見えるところに

「今日は○月○日?」と聞いて、子供が日付を正しく答えられるかどうか確認してみてください。例えば7月8日なら、「なながつ はちにち」ではなく「しちがつ ようか」と読みますよね。慣れるまでは、カレンダーの1日の下に「ついたち」、2日には「ふつか」と、ひらがなで正しい読み方を書いておきましょう。

カレンダーに天気のシールを貼っていくのもおすすめです。「今日のお天気はどうだった?」と聞いて、晴れのシールを貼れば、カレンダーを見る習慣づけにもつながります。

ここまで紹介したトレーニングは、受験する、しないにかかわらず未就学のうちに行うことをおすすめしています。

受けとる力の他に、特にトレーニングしておきたいのが、数や図形の概念。小学校で、子供がつまずきやすいところなので、未就学のうちに日常に溶け込ませ、苦手意識を持たせないようにします。

時計は、文字盤に数字があり、分針の位置が目で追えるタイプのものを、生活スペースに置いてください。時刻を確認したり、「あとどのくらい?」と時間を意識したりすることで、自然と数が身近なものになっていきます。

4月のカレンダーと、目覚まし時計
写真=iStock.com/bee32
※写真はイメージです

そのほかにも、イチゴを家族に同じ数になるように分けたり、ホールのケーキを4人で同じ大きさになるように切るにはどうする? と聞いて、十字型に4つに分けるのを見せるなど、こういった数や図形の概念は、暮らしの中でうまく鍛えることができます。

日常で「巧緻性」と「季節感」を養う方法

また手先を上手に動かす力を見る巧緻性のテストでは「ボルトにナットをはめましょう」「線に沿ってちぎりましょう」などといった問題が出ます。手先を動かす動作は脳の発達と密接に関わっており、単なる器用さが必要なだけでなく、丁寧さや集中力も必要とされます。

蛇口をひねる子供の手元
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蛇口やジャムの瓶の蓋をひねって開ける、何かを束ねてひもで結ぶ、など、日常生活の中には、子供たちの巧緻性を養うヒントがたくさんあります。そして、できなかったときに大人が何でもやってしまわずに、ぐっと見守る時間も大事にしてほしいと思います。

ペーパーテストでは「夏のものを選びなさい」など、季節感を問う問題も出ます。お正月、お花見、端午の節句といった行事をたっぷり楽しむのはもちろん、お天気や食べ物など日々の生活の中で季節を見つけてほしいと思います。

お絵描きをしている親子
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思い出の写真などを壁に貼っておくのもおすすめです。大きな模造紙を春夏秋冬に四分割して、その時々の家族写真や折り紙制作などを貼ってみると子供の記憶に残りやすくなります。子供といっしょに楽しんで制作してくださいね。

親がそばで関わりやすい未就学の時期に、ぜひ取り入れられるものは、取り入れて、楽しくトレーニングしてみてください。多くの小学校が「家庭と協力して育てていきたい」という言い方をしていることからも、学校は家庭に対して、理解と協力を求めていることがわかります。

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