ビタミン、脂質が豊富な「特別枠」

栄養面でもアボカドはユニークです。可食部100グラムあたり脂質が約15%も含まれていて、糖質はわずか2グラム前後しかありません。普通の果物が「糖質の塊」なのに対し、アボカドは「脂質の塊」。しかもその脂質はオレイン酸という良質な一価不飽和脂肪酸で、炎症を抑えたり心血管の健康を守ったりする働きがあります。オリーブオイルと同じような成分が果物に含まれているなんて、驚きですよね。

金森重樹『なぜヒトは脂質で痩せるのか』(扶桑社新書)
金森重樹『なぜヒトは脂質で痩せるのか』(扶桑社新書)

さらにビタミンEやK、葉酸、カリウムなども豊富で、栄養密度が高いのも魅力です。食物繊維もたっぷりなので腸内環境のサポートにも役立ちます。腸が整えば炎症が抑えられ、免疫も安定します。

何よりアボカドは「森のバター」と呼ばれるほど脂質が豊富で、断糖高脂質の食生活において不足しがちな脂をしっかり補ってくれる存在です。一般的な果物が糖質中心なのに対し、アボカドは脂質中心。だからこそ「果物なのに食べてもいい」特別枠であり、断糖高脂質のスタイルにぴったり合う果物なんです。

こうして見てみると、アボカドは進化史的にも人類と特別な関係を持ち、栄養学的にも断糖高脂質食にぴったりの果物だとわかります。

最終氷河期に絶滅しかけたとき、人類がその存続を助けました。そして現代では、人類がアボカドから恩恵を受けています。糖質が少なく脂質が豊富なアボカドは、まさに「人類に救われ、人類を救う果物」。果物の中で唯一、安心して食べられる特別枠なんです。

編集者:「アボカドって、実は人類に救われたんだね」
僕:「そう、人類とアボカドは持ちつ持たれつの関係なんだ」
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