卵の「体に悪い」はウソ、毎日食べたい完全栄養食

・卵

完全栄養食。安価で入手しやすく、毎日の食事に取り入れたい食材です。特に「オメガ3強化卵」は、魚油由来のDHA・EPAを含み、脳や心血管の健康維持に役立ちます。

生卵
写真=iStock.com/yuruphoto
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Q 卵はコレステロールが多いから体に悪いって本当?

「卵はコレステロールが多いから体に悪い」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。いわゆる「コレステロール悪玉論」です。でも、これは実は大きな誤解なんです。

コレステロールは体にとって欠かせない物質で、細胞膜の材料になり、ホルモンの原料にもなります。さらに脂質を全身に届ける重要な役割を担っています。つまり「悪者」どころか、生命活動を支える必須の分子なんです。

編集者:「コレステロールは体に悪いものだって、思い込んでいました!」
僕:「とんでもない誤解だね。栄養周りの話は間違った言説が多いから、正しい知識を身につけて」
編集者:「たしかに。糖vs脂論争でもありましたもんね。しっかり勉強します!」

ではなぜ「コレステロール=悪」というイメージが広まったのでしょうか。

きっかけは1950年代、アメリカの生理学者アンセル・キーズが提唱した「食事の脂肪が心臓病を引き起こす」という仮説でした。彼は「脂肪を摂ると血中コレステロールが上がり、心臓病になる」と主張し、食品会社もそれに乗っかって「低脂肪」「コレステロールゼロ」といった商品を次々に開発しました。マーケティングの力で「脂肪=悪」「コレステロール=悪」というイメージが世界中に広まったのです。

タンパク質と脂質、ビタミンを含む優秀な食品

しかし科学的に見ると、コレステロールには「善玉」「悪玉」という単純な区分はありません。血液中で脂質を運ぶリポタンパク質の種類によって性質が違うだけです。

特に問題視されるのは「小型で酸化しやすいLDL(small dense LDL)」で、これが血管壁に入り込みやすく動脈硬化の原因になるとされています。でもこれは「コレステロールそのものが悪い」という話ではなく、「粒子のサイズや状態によってリスクが変わる」という話なんです。卵に含まれるコレステロールが直接心臓病を引き起こすわけではありません。

さらに近年の研究では、食事から摂るコレステロールが血中コレステロール値に与える影響は非常に小さいことが分かっています。体内のコレステロールは肝臓で合成される量が大部分を占めていて、食事からの影響は限定的です。

だから卵を食べても血中コレステロールが危険なほど上がることはありません。むしろ卵は良質なタンパク質と脂質、ビタミンを含む優秀な食品です。