「開かれた皇室」を閉ざし天下人へ

最近では日本中世史研究の「レジェンド」と紹介される今谷明先生にお聞きした話なのですが、戦国時代の御所は庶民が入れたそうです。御進講した際に、驚かれたともお聞きしました。誰に驚かれたかは、控えますが。

だから、後奈良天皇が宸筆しんぴつの書や和歌なんかを置いておくと、庶民がお金を置いて持って行ったのです。ちなみに宸筆とは、天皇が自分で書いた字のこと。後奈良天皇は不正な金を受け取るのが嫌で、貧乏でも自分で稼ごうと内職(バイト)していたのです。無人販売で。庶民の方も、「ここまではいいけど、こっから先は入っちゃダメ」ってのを心がけていたようで。

それを秀吉が立ち入り禁止にしました。もちろん、「開かれた皇室」をやめ、権威を高めるためです。