「ずっと夢だった」海外ファンの聖地に

しかし、詳細が明らかになると風向きは変わった。とくに日本在住者や日本旅行を計画中の海外ファンを中心に、歓迎の声が相次いでいる。

米ネットカルチャーメディアのデイリー・ドットは、日本のファンがXで、「これはいい! 絶対行きたい……!」と投稿したと紹介。アメリカのファンは、「ポケモンのテーマパークはずっと夢だった。8歳くらいの頃、2005年の元祖ポケパークの映像を何時間も見ていたので、ポケパーク カントーがとても楽しみ!」と語っている。期待していたほどスケールが大きくないなどの声もあるが、ファンの心を着実に捉えつつあるようだ。

前述のようにライド系のアトラクションが少ない点は不満のひとつとなり得るが、他のパークとうまく棲み分けができているとの分析もある。

ビデオゲームズ・クロニクルは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでも今後ポケモンのアトラクションがオープン予定だが、そちらはスリル重視になる見込みだと指摘。一方、ポケパーク カントーはのんびりと森の中を散策できる設計になっており、まったく別のコンセプトだ。

記事はまた、歴史ある人気シリーズがテーマパークになる際、往々にして特定の年齢層にしか響かない施設になりがちだが、ポケパーク カントーは子どもから大人まで幅広く楽しめていると分析する。シリーズ30周年にちなんだ演出も随所に施されており、「熱心なファンなら思わず涙ぐんでしまう場面もあるかもしれない」と記している。

記者はパークに強く惹かれたようで、「ポケパーク カントーは私が7歳の頃に夢見たような場所であり、ポケモンのアニメやゲームの世界に最も近い現実世界のアトラクションだ」と評した。

ポケパーク カントー
画像=プレスリリースより

世界のファンが集うパークに

今までポケモンの常設テーマパークがなかったことのほうが、むしろ不思議だったとも言える。

今年で誕生30周年を迎えるポケモンは、依然として世界で最も収益を上げているメディアブランドだ。ガーディアン紙は、累計収益は推定1500億ドル(約23兆円)に達し、ディズニー傘下のスター・ウォーズやマーベルといった巨大フランチャイズさえ大きく上回る規模だと報じている。

ほかにも近年、日本発のゲーム関連IPをテーマパークとして展開する動きが広がっている。2021年にユニバーサル・スタジオ・ジャパンで誕生したスーパー・ニンテンドー・ワールドは、その後ハリウッドやフロリダのユニバーサルパークにも進出した。

ゲームの世界をまるごと体験できる、ポケパーク カントー。東京旅行の際の新たな必見スポットとして、今後国内外のファンのあいだで関心が高まりそうだ。共通の趣味を持つトレーナーたちが世界から集い、質の高い没入空間に共に驚き、そして新たな絆を育むスポットとなるかもしれない。

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