思慮に欠ける困った人の原因は脳にある
思慮に欠ける「困った」人たちの原因は、性格ではなく脳にあったりします。
人間がなんらかの判断を下すときには、主に脳の2つのシステムが使われます。
一つが、物事を迅速に判断する「Xシステム」と呼ばれるもの。私は「反射システム」と言っています。
もう一つ、「Cシステム」というものがあり、この言葉はCalculation(計算)からきています。こちらは、長期的な視点に立って物事をより正確に合理的に判断するシステムです。「熟考システム」と言ってもいいかもしれません。
よく考えずにヤジを飛ばして後から大問題に発展する政治家や、ネット上の一方的な意見にすぐに賛同して拡散する人などは、Cシステムが弱く、Xシステムが稼働しやすいのです。
思慮に欠ける困った人たちは、性格のせいではなく、脳がそうさせているわけですね。
集中力が高い人は、種として考えると脆弱
私たち人間は、遠い祖先の時代から、種として生き延びることを命題にしてきました。そのため、あらゆる危険を検知すべく、無意識のうちにアンテナを張り巡らせています。
どこかでガスが漏れていないか。車が突っ込んでこないか。
子どもたちが危険なところに行こうとしていないか。
絶えず、そういうことを考えるように脳ができています。
もしなにか一つに深く集中していたら、危険に気づくことができず命を落とすことになりかねないため、もともと集中できないようにできているのです。
人間にとって、気が散りやすいというのはむしろ正しい状態。集中できる人は、種としては弱いとも言えるのです。


