この男性以外にも、SNSでは「今日借りた車、エンジンをかけた瞬間に『ガソリンを入れてください』の表示。返却ルール的には、規定以下になったら次の人のために給油するはず……だよね?」や「カーシェアで車を借りてルンルンしてたら、ガソリン残量ゼロで泣いてる。調べたら、近くのガソリンスタンドまで5キロほど。心配性の僕は、走り出すことができません……」といった投稿が見られる。

カーシェアは「性善説」に基づいたサービスなのか?

「会員様に車両を共用していただくことで、必要なときに必要な時間だけご利用いただけるサービスのため、ご利用車両のガソリン給油については、お客さまご自身で行っていただきます」

そう語るのは、全国47都道府県に2万6623カ所の貸し出し拠点を持ち、6万4299台の車両(2025年11月末時点)を貸し出している「タイムズカー」を展開する、パーク24株式会社・コーポレートコミュニケーション部の中島優花さん。

給油・洗車カード

「弊社としては、ガソリンの満タン返しをルールとしては設定しておらず、あくまでご協力依頼という形です。燃料計が半分程度まで減少した場合には、各自満タンまでの給油をお願いしています」(中島さん)

「だったら、毎回真面目に給油している利用者が損するじゃないか!」――。そう思う人もいるかもしれないが、利用者が自腹でガソリン代を払うわけではない。基本的にカーシェア車両には「給油カード」が設置されている。

「弊社の場合は『給油・洗車カード』といい、タイムズカーご利用中に会員様が立て替えや精算をすることなく、給油や洗車ができるカードです。車内の運転席付近に備え付けられており、指定のガソリンスタンドでご利用いただけます。ご利用時に給油や洗車を行っていただくと、20リットル以上、もしくは燃料計の半分量以上の給油をした場合に、30分の料金割引を実施しております。この料金割引は自動で適用されるため、会員様に手続きをしていただく必要はありません」(同)