センター試験より難易度はアップ
――2021年にセンター試験から大学入学共通テストに変わって6年目、出題傾向はどのように変わりましたか?
【横田和彦、以下、横田】センター試験時代は単純な知識が問われ、教科書を勉強してその内容を押さえていれば一問一答的な形で答えが出る問題も多く見受けられました。しかし、共通テストになって、高校の授業で必修になった「探究学習」のように、複数の図や資料を読み解いて比較しながら答えを導き出していく問題や、読解力が試される問題が増えています。そういった意味では、パッと見てすぐに答えが出るような問題は、共通テストになって“激減”している状態です。
――それは難易度が上がったということでしょうか?
【横田】共通テストは試験時間の枠を外してゆっくり考えれば答えが出るような問題もそれなりに出題されてはいますが、限られた試験時間の中で複数の図やグラフを見比べながら答えを導き出していかなければならない。その点では難易度は上がりました。ただ、過去問演習や模擬試験を通してこの形式の対策をきちんとしてきた受験生であれば、解答に必要なプロセスを理解した上で本番に臨んでいるので、そこまで戸惑うことなく解けています。
【越田大二郎、以下、越田】センター試験に比べてみると、実は平均点はそこまで下がっていないというのが現状。つまり、問題の性質は変わりましたが、受験生がよく頑張っているということですね。
共通テストでは文字量が増えた
――設問の形式も変わりましたが、単純に問題の量が増えてはいませんか?
【越田】マークシートを塗る解答欄の数はそれほど増えてないんですよ。ただ、1問を解くに当たって読まなくてはいけない文字量が圧倒的に増えました。
【横田】センター試験の時は、地歴公民など、リード文は読み飛ばしてもいい場合もあったのですが、共通テストだと読み飛ばすことができない作りになっていて、そういったところでも時間が取られてしまいますね。

