上司はそれをどのように使うか?
書き始める前に、部下の自己評価をどのように使うつもりなのかを上司に尋ねよう。それは彼の人事評価で重要な役割を果たすのか。彼はそれを昇進やボーナスを決める際の判断材料にするのか。他の誰かに見せるのか。これらのことを理解すれば、何をどのように書けばよいかがわかる。
「多くの不精な上司が、自己評価を人事評価という厄介な仕事を片づけるための簡便な方法とみなしている」と、グロートは言う。もし自分の上司はそのタイプだと思うなら、上司が提出された自己評価票にある「私」を「彼」に変えて人事評価票にコピー・アンド・ペーストできるように、自己評価を書けばよいのである。
自分の成果を強調するべきだと、グロートもバトラーも口をそろえて言う。傲慢になってはいけないが、自分の成功を軽んじてもいけないのだ。「すばらしい仕事をした年には、自分の成果についてはっきり書くべきだ」と、バトラーは言う。「自分の部署にどのような貢献をしたかをはっきり説明しよう」。抜け目なくふるまうことは決して恥ずかしいことではないと、グロートは付け加える。
「自分の成果をできるだけよく見せるように書くのはまったくかまわないことだ」