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(4)自分の心理状態を見つめていない

1日のうち、どんなときに自分は落ち込んだり、嫌になったり、あるいは楽しく感じるのかがわかってくると、仕事のやり方を変えていくきっかけができます。自分自身の生理的、情動的な状態を見つめてみてください。時には落ち込んでいる自分を客観視することも必要なことです。

ここまで仕事を楽しめない要因別の対処法を述べてきましたが、自分を変えるだけでは限界があります。組織の中での役割認識、社会的受容と自己効力の3つは深く関わりあっています。逆に言うと、職場に馴染めなければ、関係が築けず、自分に期待されている役割もわからないので、どう頑張っても「やればできる」とは思えなくなる、ということです。どうにも合わない仕事、どうにもならない職場は世の中には確実に存在します。倒れてしまうくらいなら、積極的に逃走する。そういう潔さも、時には必要です。

さて、「仕事が楽しめない」と、もらすビジネスマンの方々にその理由を書き出してもらい、今のような話をすると、「上司は苦手だし仕事もあまり向いていない気もするけど、かわいがってくれる先輩もいるし、あと社食が安くて美味しいんですよ。今の仕事も、意外と悪くないかも」などと言って、帰っていく人も多いです。

もともと仕事は面白いものでも、つまらないものでもないのかもしれません。ですが、1度きりの人生を充実したものにするためにも、楽しむことをあきらめず、時折、自分の仕事の意味を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

(構成=井上佐保子 写真=PIXTA)
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