老舗蔵元が感動した「冷凍カツオ」の味

前川さんが「凍眠」と日本酒の可能性を確信するに至った背景には、「南部美人」(岩手県二戸市)の蔵元・久慈浩介さんの強烈な体験がある。

南部美人の五代目蔵元・久慈浩介さん
編集部撮影
南部美人の五代目蔵元・久慈浩介さん

仕事で高知を訪れていた久慈さんは、会食の際に食べたカツオのおいしさに感動。カツオの名産地なだけに生だろうと思っていたところ、それが凍眠技術によって冷凍されたものだと聞かされ、にわかには信じられなかった。

さらに驚いたのは、生のカツオと比較したところ、おいしさやフレッシュさがほぼ変わらなかったこと。その時に紹介されたのが、「凍眠」という技術だった。