知らず知らずのうちに削られる睡眠時間

年末年始のもう一つの落とし穴は、睡眠リズムの乱れです。仕事納めの解放感、忘年会、年賀状の準備や初詣、深夜まで続くテレビやネット動画の視聴。気がつけば寝る時間が遅くなり、朝は無理やり起きる日々が続きます。

夜、ベッドでスマートフォンを使う人
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睡眠不足になると、交感神経が過度に緊張し、ストレスホルモンであるコルチゾールが増加します。すると血圧は十分に下がらず、心臓は休むべき時間に休めなくなります。実際、心筋梗塞や脳梗塞が最も多く発生するのは午前6時から10時頃の時間帯です。

夜更かしによって体の準備が整わないまま朝を迎えれば、場合によっては血管がいつ破れてもおかしくない交感神経系が緊張した状態に置かれます。その一方、睡眠中には血液の粘稠度が増加し、さらに血小板の働きの変化で夜間に血が固まりやすくなるという日内変動があるため、明け方は特に血栓ができやすい条件も揃ってしまいます。