転職面接で書類は通るのに面接で落とされてしまう人には、どんな特徴があるのか。アナウンススクール代表の松下公子さんは「面接で落とされてしまう人は、身振り手振りが激しい場合がある。YouTubeなどで見た経営者の真似をして身振り手振りを多くする若者がいるが、面接官に圧迫感を与えるだけでむしろ印象が悪くなってしまう」という――。
意外と気づけない「話し方のクセ」
「書類は通るのに、なぜか面接で落とされるんです……」
転職を目指す若者のなかには、こうした悩みを抱えている人が少なくありません。本人は必死に準備し、企業研究もしっかりしている。志望理由も明確で、社会人経験も十分。それでも面接を突破できないのはなぜでしょうか?
大きな要因の一つとして、「話し方」で面接官からの評価を下げている場合があります。
どれほど優れた職務経験があっても、話すテンポが合わなかったり、相手の呼吸を無視した一方的な話し方になっているとしたら、どうでしょう。「一緒に働くイメージが湧かない」と判断されてしまっても不思議ではありません。
企業が求めているのは、派手な自己PRではなく、相手のペースに寄り添える力なのです。話す内容は正しいのに、なぜか伝わらない――このギャップが、面接で落ちてしまう最大の原因です。
面接の不合格理由は基本、本人に伝えられないことが多いです。そのため、自分の話し方のクセを知り、改善していくことが転職成功の第一歩になります。

