京セラの創業者・稲盛和夫は、『西郷南洲翁遺訓』を繰り返し読んでいた。西郷隆盛が残した言葉から、経営の神様は何を学んでいたのか。名経営者の本の読み方を紹介する。
勉強したことがない経営哲学をどう磨いたか
一冊の本を座右に置き、事あるごとに手に取っては反芻する──。そんな読み方を一途に貫いたのは京セラ創業者、稲盛和夫さん(1932〜2022)である。選んだ一冊は、幕末の西郷隆盛の思想や教えを41カ条にまとめた『西郷南洲翁遺訓』(南洲は西郷の雅号)。あたかも「お守り」のようにそれはいつも稲盛さんの肌身にあり、進むべき道を指し導くものだった。
稲盛さんが『南洲翁遺訓』と出会ったのは、30代半ばの頃だった。
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