※本稿は、ベンジャミン・ハーディ『全力化』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
成長できない人が決まってやっていないこと
『The Adrenal Reset Diet』(『アドレナル・リセット・ダイエット』、未邦訳)の中で、自然療法医アラン・クリスチャンソン医師とサラ・ゴットフリード医師は、次のように説明している。
「デジタル断ちをし、リセットし、リフレッシュし、充電するための空間を作らない限り、私たちの体は、進化の中で身につけた自然な反応として、脂肪を燃焼するよりも溜め込んでしまう。質の良い健康、創造性、生産性、人間関係を手に入れるには、定期的に完全にリカバリーする必要がある」
この点は科学でもはっきりと説明されている。
たとえばフィットネスにおいて、「タイム・アンダー・テンション(TUT)」という概念がある。これは、筋肉を肥大させて強度を高めるには、筋肉を限界値の先まで追い込まなければならないというものだ。
健康になるには、ただマラソンを走ればいいわけではない。「ダッシュ」と「リカバリー」が必要なのだ。
しっかりと筋肉を追い込めば追い込むほど、成長の可能性は高まる。ただしそれは、同じくらい長くしっかりしたリカバリーを取ってこそだ。
休みの日ほど閃いてしまうワケ
実際のところ、リカバリーのプロセスは必ず、追い込むプロセスよりも長くしっかりと時間をかけるべきだ。
私たちの生活はこれまでにないほど、努力を要するものになってきている。なので、睡眠、休暇、娯楽、断食、瞑想、祈り(リセットとリカバリーの鍵になるもの)はこれまで以上に欠かせなくなっている。
私たちはこれまで、こうしたものをすべてどこかで忘れてしまっていたのではないだろうか。
フィットネスに似ているが、創作活動におけるひらめきも、過酷で大変な作業から精神的にリカバリーしているときに起こるものだ。
たとえば、神経科学に関する研究によると、クリエイティブなひらめきのうち、仕事中に起こるものはわずか16%にすぎないという。
クリエイティブなひらめきは、「有用なつながり」を作ることでやってくる。
こうしたつながりは、そのプロジェクトや問題に向かって自分を追い込み、集中して考え、その後に休息を取らない限り、生まれてこない。
つまり、クリエイティブな作品は、仕事に向かっているときではなく、休息しているときに生まれるのだ。

