中国人のルールやマナーを無視した行動が目立っている。中国人の生態や活動をウォッチしているルポライターの昭島聡さんは「日本では禁止されている行為なのに、マニュアルや抜け道がSNSで拡散されている。注意すれば逆ギレするケースもあり、中国人に“性善説”は通用しない」という――。

※本稿は、昭島聡『シン中国移民 彼らが日本に来る理由』(宝島社新書)の一部を再編集したものです。

深夜の公園と街路灯
写真=iStock.com/hiro2832
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中国人の違法な採集行為は海から公園へ

アサリやハマグリ、伊勢エビなどの密漁によって中国系の食材ブローカーに卸す者もいれば、半ばレジャー感覚で海に入る者もいる。どちらにせよ、それが明確な違法行為であることに変わりはない。

中でも深刻なのは、その違法性を理解したうえで、注意を受けても「だから何だ」と開き直るような態度を取る中国人の存在が少なからず見受けられる点である。

法や条例、地域のルールを尊重し、コミュニティの一員として共存するという意識の希薄さ。そして、そもそも理屈が通じないという精神性の壁――。そうした実感は、トラブルの現場の関係者たちの間で広く共有されている。

実際、中国人による無秩序な採集行為は、海にとどまらない。

東京都内の公園では、セミの幼虫が中国人住民によって大量に捕獲されるという、日本ではかつて想像もされなかった事態が起きている。目的は「食用」である。

中国では地域によって、セミを食べる文化が古くから根づいており、中でも山東省や河南省などでは、セミの幼虫「知了猴(ヂー・リャオ・ホウ)」が夏の味覚として親しまれている。最近ではその需要の高まりから、高級食材として扱われるケースも出てきたという。

夜の公園を徘徊する中国人集団

東京都内の複数の公園では、夕方から深夜にかけて中国語を話す集団が何かを探し回る姿がたびたび目撃されており、親子連れの来園者から、警察や都の公園管理部門への通報が相次いでいる。

そもそも、東京都が定める「都立公園条例」や、各区市町村による「公園条例」には、園内での動植物の採取を制限、または禁止する旨の規定が明記されている。

例外的に学習目的やイベントなど、事前に許可を得たケースはその限りではなく、あるいは親子連れが夏休みにセミを1、2匹採る程度のささやかな行為まで、厳密に取り締まるものではない。

しかし、数十匹、あるいは数百匹単位で、組織的に捕獲が行われるとなれば、話はまったく別である。

にもかかわらず、日本人であれば自然と共有されているその「線引き」を、彼らに理解させるのは容易ではない。そもそも、基本的な発想の枠組みが嚙み合わないという現実が、事態をいっそう複雑にしている。