「平均的な家族像」はすでに幻想
しかも注目すべきなのは「平均の罠」である。難婚化した日本社会で、多くの若者が「平均的な人生」を望んでも叶わない理由、その一つとして今見たように、そもそも彼らが“平均”だと思い込んでいる生活レベルが、すでに現在の日本では「平均」ではないという前提がある。
彼(彼女)たちの親世代が、子どもたちに経験させてきた「平均的な家族像」とは、両親が2人そろい、父は正社員、母は主婦かパートでその2人が離婚せずに子どもを複数人持ち、子どもたちにはいくつかの習い事をさせて、休日にはレジャーに行き、給料やボーナスが年々上がっていくといったイメージである。
だが、そんな「家族像」は格差社会が広まった現在の日本では、すでに上位1割が味わえる特権的なものになりつつある。
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