すでに書いたように、座る席を必要とする乗客をみつければすぐ、あくまで自発的に笑顔で席を譲る、というのがパリのメトロのルールだから、そんな席をわざわざ色を変えてつくる必要がない。隣の空いている席にカバンを無造作に置く人も多いが、混んでくると膝の上に移すし、気づかなくとも「パードン」と小さく声をかければ、爽やかにすぐどける。
パリのメトロには自由があり、禁止と強制がない、という感覚が伝わっただろうか。
ここから先は無料会員限定です。
無料会員登録で今すぐ全文が読めます。
プレジデントオンライン無料会員の4つの特典
- 30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
- 約5万本の無料会員記事が閲覧可能
- 記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
- 記事をブックマーク可能
