「遺言など、まだ自分には早い」と考える人は少なくない。脳科学者の茂木健一郎氏は「だからこそ、いま書く意味がある。遺言を書くと、人生を積極的に生きられる」という──。
何かを書く老人の手
写真=iStock.com/Dusan Stankovic
遺言の作成は「縁起でもない」ことではない。遺言は人生を豊かにさせるツールだ。

遺言をポジティヴに捉え、毎日をアクティヴに生きよう

誰でも、自分の死について考えるのは嫌なものである。しかし実際には、いつどこで、人生の終わりがくるかわからない。

日本には、伝統的に「言霊ことだま」に関すする信仰があり、ある言葉を口にすると、それが表す実体を呼び込んでしまうというような懸念を抱く人もいる。だから、あまり悪い意味の言葉を口にしないほうがいい、となりがちだ。

結婚式で、「切れる」とか「終わる」とかいう言葉を口にするのがタブーであるように、日常生活で自分の「死」に関係することを考えたり言葉にすることは、「縁起でもない」から避けるべきだという風潮がある。

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