■頑張る社員への報い方

『幹部に年収1000万円を払う会社になろう』
    北見昌朗/PHP研究所

「社員あっての会社、会社あっての社長、社長あっての社員」という著者の考え方をベースにしながら、前向きに頑張る社員にどう報いるかについて解説する。給与改定の行い方、諸手当の払い方、人事評価の昇給・賞与への反映の仕方などを、豊富な指導経験をもとに説明していて、一般のビジネスマンが手にしてもわかりやすい。

■企業の社会的使命を考える

『CSR時代のミッションマネジメント』
    高橋邦名/泉文堂

不祥事が表面化するたびに問われ続けている企業のCSR。問題を起こす企業は、ミッションの共有が欠如していることが少なくない。そこで著者は「企業の原点である社会的使命を見つめ直す作業の大切さ」を説く。さらに、ミッションを共有し、社員と企業が相互に成長していく理想的な経営の方向性をも示してくれる。

高橋賃金システム研究所代表取締役 高橋邦名
1954年、東京都生まれ。メーカー人事部門を経て、91年多摩労務管理事務所代表。2001年事業経営指導協会を設立し、代表取締役に就任。08年現社名に変更。人を活かす会社づくりを支援する経営コンサルタントとして活躍。『「人が動く」強い会社をつくる』など著書多数。
(構成=岡村繁雄 撮影=加々美義人)
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