課題はフライパンが教えてくれた

まさかの呼びかけに応じて、全国からフライパンが集まり始めた。だが、続々と送られてくるフライパンに、開発陣は驚愕することになる。

焦げがびっしりこびりついた古参の鉄鍋。底が歪んだアルミ製。驚くべき姿のフライパンが次々と届く。斎藤さんたちは息をのんだ。これが現実か。まさか、こうしたフライパンで「ギョーザ」が焼かれていたとは――。

「一つひとつ見ていくと、自分たちがまったく予想していなかったフライパンばかりでした。ですが、現実がすべてです。『ギョーザ』を家庭で焼くのに、このような状態の調理器具が使われているのを初めて知りました。言ってみれば、一気に道が開けたんです。送ってくれた方々には感謝しかなかったです。もっと言えば、“生活者の本当の使用実態”が、課題を見つける1つのヒントになるということも教わりました」