定年後は年収400万円以下が急増する

続いて、定年前後で年収分布にはどのような変化が生じているかを見てみよう。図表2は、図表1と同じく2018年時点で56~60歳であった正規雇用者について、2018年時点の年収分布と2023年時点の年収分布の変化を図示している。

【図表2】定年前後の年収分布の変化
出所=『再雇用という働き方』(PHP新書)

定年後の年収分布を見ると、200~399万円の層が大幅に増加している。定年前の26.9%から、定年後には40.6%に達している。また、最も低い年収帯(199万円未満)も定年前の3.7%から7.3%に増加している。