『海賊とよばれた男』の主人公として、再び脚光を浴びた出光興産の創業者、出光佐三。東西古典に精通した碩学の経営者・北尾吉孝氏は、その言葉をどう読み解くか。(内容・肩書は、2014年6月16日号掲載時のままです)

どん底の中で何を学び解決策を見出せばいいか

常に順風満帆のビジネスなどありえない。仕事に失敗や挫折はつきものだ。そして、そこからどうやって這い上がるかで、ビジネスパーソンの真価は決まるといっても過言ではない。

落ち込んだときは、出光佐三が先の敗戦の二日後に、社員を前にして言ったこの言葉を思い出してほしい。とくに注目したいのは「世界無比の三千年の歴史を見直せ」というところだ。

(構成=山口雅之 撮影=的野弘路 写真=読売新聞/AFLO)