マンガを読むことも国語力につながる
国語については、入塾前にやっておいてほしいのはやはり音読です。学年で使っている教科書レベルの文章をつまずかずに読めるようになっているといいですね。塾で扱う文章はさらに難しいものとなります。もし、スムーズに読めていないようなら、毎日少しの時間でもいいので教科書の音読をすることをおすすめします。
もちろん、慣れてきたら塾の文章を使って音読をするのでも大丈夫です。
国語が得意なお子さんは、好きな本をどんどん読めばいいでしょう。親が読ませたい本と子供が読みたい本は違うかもしれませんが、本人が好きな本でいいと思います。
また私はマンガを読むこともおすすめしています。意外に難しい言葉を覚えることもできます。また絵があることで、心情表現などが理解しやすいのもメリットだと思います。
「北に行くと寒くなる」も小学生にはわからない
社会で、入塾時の準備としてやっておくと差がつくのは「都道府県」を覚えることです。もしかしたら、中学受験の準備で実際に一番役に立つかもしれません。
小学生は親が思う以上に都道府県の名前や位置を知りません。知っているのは北海道と沖縄くらいかもしれません。宮城県や宮崎県が東京から北にあるのか南にあるのかもわからない子がほとんどだと思います。大人にとっては当たり前の、「日本列島を北に行くと寒くなって南に行くと暖かくなる」「日本海側は冬に雪が多い」などといった、大枠の知識もないのです。
多くの塾では、4年生のカリキュラムは地理から始まります。そんななか、都道府県名、位置を知っているだけで大きなアドバンテージです。それは歴史などの学びにもつながります。
おすすめは都道府県の形のパズルで遊びながら覚えてしまうことです。
入試では、県の形などが出題されることもありますが、パズルで遊んでいると、子供は大人よりも早く覚えてしまうはずです。
基本的なことでいいので、「一番北にあるのは北海道だね。ニュースでさっぽろ雪まつりをやっていたけれど寒いところだよね。うちの牛乳は北海道産だよ」などと、一緒に都道府県庁所在地と主な特産物についても覚えられればなおよいでしょう。