▼村井瑞枝さんからのアドバイス
専門的に学んだ知識やスキルがあるなら、セミナーや勉強会を通して人に教えることにチャレンジしてはいかがでしょうか。人に教えるには、一度学んだものを自分なりに再構成する必要があります。私も2年前から図解スキルや美術史のセミナーを開催していますが、プログラムをつくるだけで頭の中の棚卸しになり、一段高い目線を獲得できます。
人に向けて成果をアウトプットして、何かしらの反応があることはうれしいものです。好意的な評価をもらえると励みになりますし、足りない部分を指摘されたら、もっと勉強しようと思える。どちらにしても勉強へのモチベーションが高まります。セミナーや勉強会はハードルが高いと感じるなら、ブログで発表してもいいと思います。
あえて苦手な表現手段で教えるのもおすすめです。話ベタな人がセミナーをやればプレゼンの練習になるし、文章を書くことが苦手な人がブログを書けば文章の練習になる。一石二鳥です。
辻調理師専門学校にて調理師免許を取得後、米ブラウン大学、伊ボローニャ大学にてアートを学ぶ。帰国後、JPモルガン、ボストン コンサルティング グループを経て現職。訳書に『ウォールストリート・ジャーナル式 図解表現のルール』がある。