Q 私は社内の誰にも負けない仕事の分野を持っています。その点はプロフェッショナルサラリーマンの条件に当てはまると自負しています。ただ、その代わりと言ってはなんですが、著しく不得意な分野があり、そこについては自分だけでなく上司や同僚も半ばあきらめていて、その分野の仕事を振ってくることはありません。現状、得意分野のみに焦点を当てて頑張っていますが、不得意分野もできるようになるよう努力すべきでしょうか? 不得意分野を頑張ることはストレスにもなるため、得意分野だけを頑張るほうが仕事の効率がいいようにも感じていますが、不得意分野を放置しておくことで、出世できなかったら困ります。アドバイスを頂戴できますと幸いです。(海運会社、34歳、男性、入社8年目)
A 少し前に、「自分は何でもそこそこできるオールラウンドプレーヤーだけれど、誰よりも秀でたものがない」という悩み相談をいただきましたが、あなたはその逆ですね。
平均であることを良しとする日本文化では「平均レベル」なら問題ないと思われがちです。日本企業も、自社ブランドを保つために、教育やマニュアルで全社員の能力をプロとしての平均までに底上げしようとして、結構な時間とお金を費やします。これは社員教育をする側の企業の姿勢としては当然のことですが、個人のキャリア戦略においては遠回りになりがちです。
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(撮影=尾関裕士)