“寄り添う営業スタイル”が求められている

あなたなら、どちらから商品を買いたいと思うでしょうか?

Aさん「この商品は、今なら特別価格で提供しています! 他社製品と比べても圧倒的に優れていますよ! お客様、これは本当に買うべきです! 今、決めてしまいましょう!」

Bさん「この商品は、使いやすさやコストパフォーマンスで、多くのお客様にご満足いただいています。もし、これがお客様のニーズに合っているなら、じっくりと検討してみてください。ご質問があれば、いつでもお答えしますね」

今の時代、多くの人がBさんのようにナチュラルで、親しみやすいスタイルを好むのではないでしょうか。昔と比べて、声に求められるものはずいぶん変わりました。かつてのような大げさな抑揚をつけたナレーションは減り、自然なおしゃべりのようなナレーションが増えてきています。

墨屋那津子『あなたの話が「伝わらない」のは声のせい』(飛鳥新社)
墨屋那津子『あなたの話が「伝わらない」のは声のせい』(飛鳥新社)

営業スタイルも同様に変化しています。かつては力強く、言葉を巧みに使って説得する営業スタイルが主流でしたが、今ではお客様に寄り添い、ともに課題を解決するコンサルティング営業が主流です。

そんな現代で、あなたらしさを伝えるのは声です。ペラペラ話す人が必ずしも信頼されるわけではないのです。

今は「伝わる声」でリラックスして自然に話すことが、これまで以上に重要になっている時代です。だからこそ、「何を話すか」より、「誰がどんな声で話すか」が重要なのです。あなた本来の声できちんと伝わる、そんな方法を今こそ身につけましょう。

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