同じ人間であることを思い出すとしんどさが軽くなる
上司といっても、別に「人として偉い」わけではありません。
あくまでも仕事上の役割として、あなたを監督しているだけなのです。
たとえるなら、オーケストラの指揮者の位置づけです。指示に従うのは、指揮者が偉いからではなく、単純に「そういう役割の人だから」なのです。
中には、はき違えて偉ぶるような上司もいるでしょう。でも、それは「精神的な未熟さゆえのカン違い」です。
少なくとも上司相手にご機嫌を取ったり、へつらったりする必要はありません。
気を回すとしたら、仕事上のことであるべきです。それ以外は、人として対等な関係だということを覚えておいてください。
上司も1人の人間です。役割の仮面に邪魔されて、人の顔が見えていないのかもしれません。でも、どんな人にも人間的な一面は必ずあります。
私は入社1年目の冬、仕事に行き詰まりを感じて「もう辞めようと思っています」と上司に相談したことがあります。先ほどの言葉のキツイ上司と一緒にご飯を食べたのですが、その日の上司はとても優しかった。といっても気を遣うような優しさではありません。
いつも通り言葉はキツイまま。ですが、人として対等に話してくれているのはよくわかりました。
それからは、2人になってもしんどさは感じなくなったものです。
2人きりになって気まずさを感じた時は、「上司」という役割ではなく、人としての「○○さん」に目を向けてみてください。
同じ人間であることを思い出せば、しんどさや気まずさも軽くなるでしょう。
ムリして雑談に入らず黙っていても構わない
雑談に入れなくて居心地が悪い
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ムリに入らなくて大丈夫。あいさつで好印象は残せる
「雑談に入れなくて困った」という経験はありませんか?
ちょっとした合間に突如始まる雑談タイム。
「会話に入りたいのに、なかなか入れない……」。
そうやって、うじうじしている時は、まったく居心地が悪いものです。
そもそも、ムリして雑談に入る必要はないでしょう。
特に思うことがなければ、黙っていても構わないのです。
大丈夫。雑談に夢中な人はあなたの存在を気にしていません。安心して、空気のように過ごせばよいでしょう。
「それができたら苦労はしない」と思ったかもしれません。
もしかしたらあなたは、「雑談に入らないのは悪いこと」だと思っていないでしょうか?
たしかに、「話に入らなければ」と思いながらぐずぐずしているのは居心地が悪いでしょう。でも、「別に入る必要はない」と割り切って堂々としているのは、むしろすがすがしいものです。
では、この違いはどこから生まれるのでしょうか?
おそらく「雑談に入らないと、感じ悪く思われるのでは?」という不安があるのではないでしょうか。だとすれば、「がんばって入らなきゃ」と、雑談を重く考えてしまうのもムリはありません。