あてにしてはいけない児童手当の活用法
児童手当をあてにして生活をしたり、学費準備をすると痛い目に遭うというのが経験者のアドバイスです。実際に、所得制限がなかったはずが、所得制限が設けられて月5000円の給付に変わってしまったり、所得上限を超えて5000円の特例給付さえ受け取れなくなったということが起きています。このように過去の遍歴を見ると短期間の間に方針が変わり、予定していた金額が受け取れない、増税や社会保険料負担の増加によって結局手取りは増えていないということは今後も可能性は大いにあります。
児童手当を使い切るような生活をすることはおすすめしません。児童手当が減額になったときに生活がまわらなくなってしまうからです。そこでおすすめしたいのは、児童手当はなかったつもりで“つもり貯金”をしておくことです。できれば、NISA等を活用して運用をするといいですね。
本当はないはずのお金は運用しやすい
運用にはリスクがありますが、本来ないはずのお金と思えばリスクも取りやすいのではないでしょうか。もちろん各自のその他の資産状況やリスク許容度は異なるのですが、特に今回新たに児童手当が貰えるようになった世帯や増額となった世帯は、増額分を運用するといいかもしれません。
運用をする場合には、非課税メリットがあり、リスクを分散しやすいNISAのつみたて投資枠での運用がおすすめです。
つみたて投資枠に選定されている銘柄は手数料が安く、積み立てに適した銘柄になっています。毎月積み立てで投資信託を購入することで購入価格を平準化することができます。今回の改正で2カ月に1回の支給になったので、積み立てもしやすくなったのではないでしょうか。
また、支給期間も延びたので長期投資も可能になったと思います。今後、万が一また制度改正等で投資資金の拠出ができなくなった場合には、新NISAでは非課税期間にしばりがありませんので、つみたてをストップして投資した資金を据え置くこともできます。
今は株価が乱高下して、投資を始めるのは怖いと思われる方もいるかもしれませんが、私が子育てを始めて、資金作りをスタートした時期はちょうどリーマンショックの渦中でしたし、その後も幾度となく株価のショックは起きています。それでも長くコツコツ積み立てていたおかげで資産は確実に増えました。収入の一部を貯蓄するという生活習慣自体にも力があるものです。
まとめ
これまでの経験から、国や自治体が子育てにとって都合がいいことをするときには、何か裏があると思ってしまいますね。別なところでマイナスがあるのではと疑ってかかった方がいいようです。児童手当は一見、子育て世代にとっては、助かる施策に見えますが、あてにしすぎると足元をすくわれる可能性があります。自助努力と創意工夫で学費を準備しておきましょう。これから児童手当が増額される方は特に、児童手当で“つもり投資”を始めてみるのはいかがでしょうか。