「記者の目線」で企業を見る

Bブロックには、四季報編集部の記者目線での「コメント」が掲載されています。正式には、「業績予想記事・材料記事欄」といいます。

ここには、二つの【見出し】があります。一つ目は「今期予想」で短期的な話、二つ目は「中長期の展望」で中長期のトピックとなっています。

出所=『会社四季報』2024年3集夏号/『そろそろ投資をはじめたい。』(サンマーク出版)

このコメントに対する評価は直感で構いません。

例えば、「超繁忙」というキーワードが入っていたとします。「仕事がたくさんあって忙しい」というポジティブな捉え方もできますが、「すでに手いっぱいで、これ以上の成長の見込みは期待できない」というネガティブな捉え方もできるからです。参考までに、次のページによく見られるコメントをまとめました。この表は、過去の四季報に掲載されたコメントのイメージ図を再構成したものです。

そろそろ投資をはじめたい。』(サンマーク出版)より

オーナー企業かどうかをチェックする

Dブロックに注目すると、その企業の経営体制がわかります。ここは、私が10倍株探しのポイントとして欠かさずチェックしています。ここで見るべきポイントは、「オーナー企業かどうか」です。

オーナー企業とは、創業者もしくはその一族が経営の実権を握っている企業のことです。

出所=『会社四季報』2024年3集夏号/『そろそろ投資をはじめたい。』(サンマーク出版)