メガネをかけても「よく視えない」は病気のサイン
⑤メガネをかけてもよく視えないと感じることが多くなった
近視でも、遠視でも、乱視でも、老眼でも、メガネさえかければ「よく視える」ように矯正が可能です。でも「よく視えない」ということは、白内障、緑内障、加齢黄斑変性などの病気があるのかもしれません。
⑥まぶしく感じやすくなった
ドライアイで目が傷ついている場合。白内障で水晶体が濁っているため光の屈折が正常に行われない場合。まぶしく感じることがあります。
⑦はっきり視えないときにまばたきをすることが増えた
主な原因としてドライアイが想定されます。目が乾燥して視づらくなると、目の表面を潤そうとして、無意識のうちにまばたきが増えるのです。
⑧まっすぐの線が波打って視えることがある
「黄斑」での問題が考えられます。
網膜の中心に「黄斑」という部分があります。直径約1.5mm~2mmの小さな部分です。非常に小さなパーツですが、ここがダメージを受けると、さまざまな病気が発症します。
たとえば加齢黄斑変性、糖尿病黄斑症などです。
2つ以上あてはまった人は「アイフレイル」の可能性
⑨段差や階段が危ないと感じたことがある
まずはできる範囲で「視えやすくする工夫」をしてみることです。
たとえば自宅に段差や階段があるなら、そのへりに視やすい色の「転倒防止(滑り止め)テープ」を貼ってみましょう(通販でも、さまざまな色の転倒防止テープが販売されています)。また照明も明るくしましょう。眼科の早期受診もおすすめします。
⑩信号や道路標識を見落としそうになったことがある
これは車を運転する人に、特に気をつけていただきたいことです。
緑内障のせいで視野が欠けたり、白内障のせいで視界がかすんだり、眼瞼下垂のせいで瞼が下がって上の視野が欠け、大事なサインを見逃してしまう人がいます。
これは大事故につながりかねませんので、早めに受診してください。
下のチェックリストで2つ以上あてはまった場合、アイフレイルの可能性があるとされます(図表1)。もちろん1つでも気になる項目がある場合は、速やかに対処しましょう。
【参考文献】アイフレイル啓発公式サイト