セキュリティは「取り付けたら終わり」ではない

③社外セキュリティ

有効な社外セキュリティの代表格といえば、30万~40万円と高額なユピテル製のパンテーラ、ゴルゴシリーズだ。10万円前後で購入できるArgus D1アルゴスもGAME BOY(車に触れずにスペアキーを複製する)対策としては非常に効果が高い。バイパー、クリフォードなどの海外ブランドの有名セキュリティも、誤報に注意して使用すれば高い防盗効果が期待できる。

ただし、これらの社外セキュリティは「買って付ければいい」というものではない。セキュリティのプロショップで丁寧に説明を受けながら取り付けることに加え、年に1度のメンテナンスも重要だ。

例えば、車に乗る機会がなく駐車場に放置したような状態だと、およそ2~3週間でバッテリー保護のためにセキュリティの電源が切れることがある。筆者は、これが理由で盗まれた被害者をこれまで3名ほど知っている。

社外セキュリティを付ける時に時間をかけて説明してくれるショップを探すことが賢明だ。とはいえ、実はこれらのショップはいま、セキュリティの取り付け依頼が殺到しており、中には施工まで半年以上待つ人気店もある。購入を決めると同時に予約するくらいでちょうどいいだろう。

また、独自制御でエンジン始動を困難にする「KaKaRUNneo」という製品も今、注目を集めている。

筆者提供
KaKaRUNneoの操作画面(画面はイメージ合成)

定価は「商品代+基本工賃」で約10万円。最新型の40アルファードなどハイブリッド車にも対応しており、そもそもエンジンが始動できないので車を動かすことができず、リレーアタック、CANインベーダー、GAME BOYなどの最新盗難ツールにも対応する。また、トラックなど24V車もOKだ。

④トヨタ純正「トヨタ/レクサスセキュリティシステム」

40系アルファードやランドクルーザー250など新しい車種には標準装備されているが、標準装備されていないモデルもトヨタ/レクサスディーラーで取り付けができる。

ただし、あくまでもこちらはCANインベーダー対策用なので、GAME BOYには対応していない。価格は1万7050円(トヨタ車)/1万8700円(レクサス車)と安価。製品だけの購入はできず、ディーラーでの対面販売と取り付けが必須となる。