50人と名刺交換した相手に自分の名前を呼ばれた瞬間

お名前を呼ぶことにまつわる、強烈なエピソードがあります。

あるパーティーに参加したときに、さわかみ投信株式会社の創業者、澤上篤人氏がゲストで参加されていました。

澤上氏の前には、名刺交換を求める人の大行列ができました。おそらく50人以上の方と名刺を交換されたのではないかなと思います。もちろん私も名刺交換をさせていただきました。

写真=iStock.com/EyeEm Mobile GmbH
※写真はイメージです

パーティーが始まって1時間くらい経ち、澤上氏があちらこちらに挨拶をしている姿が目に入りました。そろそろお帰りのようです。

澤上氏は、私と目が合うなり、「あ! 松橋さん、今日はありがとうございました! お先に失礼します」

「えっ? はい、あ、あ、あ、ありがとうございました……!」

感動して、焦りに焦りまくった返事しかできませんでした(「50人と名刺交換して、私の名前をなぜ覚えているんだろう!⁇」)。

あれほど有名な方が、50人以上と名刺交換をして、投資なんて無縁そうな私の名前なんぞを覚えているなんて、「この人は神か!」と思いました(笑)

これほど自分の名前を呼ばれてうれしかったのも、人生で初めてでした。

お名前を呼ぶことのパワーを思い知った瞬間でした。

会話の中に何度も何度も名前を差し込むは一石二鳥の技

お名前を呼ぶことは、「あなたを認識していて、尊重している」という意思表示です。

人間関係を築く上で、相手の名前で呼びかけることは、とても大事です。

さらに、何度もお名前で呼びかけるうちに、相手の名前を自然に覚えられる効果もあります。

あなたは人の名前を覚えるのが得意でしょうか?

もし苦手なら、会話の中に何度も何度もお名前を差し込みましょう。

親近感を感じてもらえて、さらに相手の名前もしっかり覚えられるという、一石二鳥の技です。